■シーンを変える照明プラン
皆さんは「照明」を選ぶときに何を基準に選んでいますか?
一般的に、「明るさ」を気にされる方が多い気がします。もちろんそれも大切なのですが、照明を考える際に大事なことは他にもあります。昨今のデジタル化や新型コロナウイルスの蔓延により、自宅での過ごし方が大きく変わってきています。自宅の中で全ての生活行動ができるようになりつつあると言っても過言ではありません。その中で照明は「ただ単に部屋を明るくするもの」だけではなくなってきているのではないでしょうか。テレワークのためのデスクライトや室内をおしゃれにする間接照明など、照明の種類や使い方が多様化してきています。
照明器具のデザインも空間を演出する要素ですが、それ以上にあかりの種類によってイメージと機能が変わってきます。家族が集まる夜の場面では明かりは暮らしを彩る重要な要素です。暮らし方に合った照明プランが必要ですね。
照明を考えるとき「どれくらい明るいだろうか?」と明るさばかりに気を取られてしまいます。しかし最初に考えるべきは「色温度」つまり「光の色」です。昼間の光の色はあまり意識されませんが、夕日だとオレンジ色、夕焼け色というようにイメージできますよね。住宅で行われる活動には、どんな光の色が適しているのかを考えるのが照明計画のスタートになります。
また、人には快適に感じる光の「色」と「明るさ」の組み合わせがあります。
赤っぽい光(色温度の低い光)は人の心を穏やかにしてくれますが、明るすぎると暑苦しく感じてしまいます。また、青白い光(色温度の高い光)はさわやかさを感じることができますが、明るさを抑えすぎると寒々しさを覚えてしまいます。
このような、光の色と明るさが人の心理に与える影響のことを「クルーゾフ効果」と言います。
これらを念頭に置いて、暮らしのシーンに合わせた照明計画を立ててみてはいかがでしょうか。
以上、【北洲リノベーション北上】編集担当スタッフでした^^