■①家を暖かくするのは確かな「家の健康診断」
弊社は従来から住まいと健康の関わりに注目して断熱リノベーション工事を多く手掛けていますが、お客様の関心も年々高まってきていると感じます。
近年、光熱費高騰でお困りの方は少なくないと思います。家を暖かくするのに暖房器具だけでは限界があります。そこで注目すべきは断熱リノベーションですが、重要な5つのポイントがあります。
まず重要なのが診断です。病気の場合も精密検査なしにいきなり手術することはありえませんよね?住まいも一緒です。今の家のどこから熱が逃げているのか。断熱性能をきちんと測定することで、適切な箇所へ適切な方法での断熱施工が可能となります。
■②「断熱施工」の技術で決まる!
次は施工技術。例えば壁の断熱補強では、断熱材を柱と柱の間に隙間なく詰めていく、高い専門技術が必要です。少しでも隙間が生じると内部結露でせっかくの断熱材がダメになる事態を招きます。一般的には、断熱施工に慣れていない職人さんによって断熱材を詰めているケースも多く見られるようです。
■③忘れてはいけない「気密」
第3は、気密性を高めること。寝具に例えると、布団だけ分厚くしても隙間があれば寒いですよね。この隙間をなくす気密施工が断熱リノベーションでは欠かせません。もちろんただ隙間を防ぐだけでなく、換気プランもしっかり立てます。断熱・気密・換気が一体となってこそ、永く暖かさと快適さを保てる健康的な家となります。
■④「非破壊断熱」という選択肢も
一般的に断熱補強工事は床・壁・天井を剥がして行いますが、はがさずに既存部分を活かして行うのが非破壊断熱と呼ばれる工法です。内窓をつけて二重サッシにする方法もこれに含まれます。コストも抑えられるため、断熱補強の有力な選択肢のひとつとなっています。
ただし、非破壊での断熱補強工事の際も、①でお話した通り、精密な診断・調査が必須となります。
■⑤「なんちゃって断熱」にご注意を!
非破壊断熱は工事の手間がかからないため、手がける業者も増えていますが、そこに危険も。「内窓だけでも」と安易に設置したところ、家全体の断熱や気密のバランスが崩れ、別の場所に結露が集中して壁の中まで腐食したり、隙間風が悪化したりしたという事例もあります。
こうした家全体のバランスを考慮しない断熱設計は、「なんちゃって断熱」とも言えます。前のポイントでも触れたように、きちんとした診断から、自分の家にあった補強計画を立てることが重要です。
家を暖かくすることは、日々の生活の質をあげるための基盤です。素敵なデザインも、住まいの確かな性能があってこそです。
わからないことがあれば専門家に相談することをお薦めします。
以上、【北洲リノベーション仙台】編集担当スタッフでした^^