■収納に満足していますか?
多くのご家族が「足りない」「使い勝手が悪い」など、満足されている方が少ないのが“収納”ではないでしょうか?
新築時計画的に、またはなんとなく設けた収納も溢れてしまうことがほとんどです。「使用頻度がかなり低い物や思い出のもの」「世の中“断捨離”といっても…」「工夫を凝らした収納といっても…」なかなか簡単には実行できないご家庭がほとんどです。
《収納のグループ》
物入、押入、納戸、クローゼット、ウォークインクローゼット、パントリー、シューズルーム
■収納計画のコツ
収納計画のコツは何をそこにしまうのかではないでしょうか。
しまうものをリストアップすれば「棚の奥行や高さ」「段数」が想定できます。場合によっては生活動線上にレイアウトすることで時間的にも肉体的にも効率化が図れます。
昭和の時代と比べたらかなりデジタル化が進み“本”等は少なくなり、あらゆる家電製品はコンパクトになりました。収納スペースにはとても優しくなったのですが、それでも足りていません。収納を満たそうとすると寛ぎ空間(LDK等)が狭くなり寛げないのです。
【POINT1】収納面積の計画
・戸建て住宅の場合延床面積の10~13%以上
・マンションの場合延床面積の8~10%以上
たとえ確保しても満足率は100%にならないかもしれませんが、少しでも100%に近づける事が大切です。
時々、新築やリフォームで「シューズルーム」「ウォークインクローゼット」「パントリー」の部屋をウォークスルー型にしたいとご要望されます。決して悪いことでは無いのですが、プランニングの仕方によっては全体のバランスから“廊下部分を増やす行為”だと知ったうえで、計画する際にはご注意ください。
【POINT2】「床下収納」や「小屋裏収納(ロフト)」を設けて収納率を上げる方法もありますが要注意です。床下なら断熱性能の低下につながります。小屋裏収納は荷物の出し入れのしにくさで一度収納したら、なかなか出てこないことが多々あるようです。
近年間取りの要望で「シューズルーム」「パントリー」「ファミリークローク」等のご要望があります。「靴以外を収納するか」「どのような食品を収納するか」「ロング丈の服はどれくらいあるか」などの詳細を段階的にスペースの計画から検討ください。
【POINT3】靴やパントリーの棚の奥行は30㎝が基本。服をかけるなら奥行60㎝は欲しいです。
【POINT4】収納に扉を設けた方がいいかどうかの検討。
・今まで通り扉
・いつもは開放して時々ロールスクリーンで仕切る
・お客様が入り込まないゾーンだから常にオープン
最後に、収納を「造り付けにするか」「家具で計画するか」です。
造り付けは地震に有利かもしれませんが、移動ができません。家具は移動できますが、地震対策が必要なことを踏まえて計画しましょう!
これらを参考に収納計画を立ててみてはいかがでしょうか。
以上、北洲リノベーション仙台支店スタッフでした^^