■安全で快適な空間づくり
今回はマンションの浴室をバリアフリー改修した経緯や具体的な改修内容をご紹介したいと思います。
ご主人様は、ご高齢で介護支援を受けています。奥様からは出来る限り浴室の段差を解消し、安心してお風呂に入ってもらいたいというご要望がありました。介護保険制度を利用した浴室のバリアフリー改修例です。
マンションの場合、構造躯体の関係上、戸建住宅と比べるとリフォームの自由度が限られてしまう場合もあります。しかし専門スタッフによる現地調査や設計図書の確認などを行うことで、難しいと思っていたリフォームが実現できることも多々あります。
■浴室全体before/After
こんなに梁が出ていても大丈夫です。現状に合わせた形状に施工します。
■出入口の段差解消
浴室の出入口にあった段差を解消しました。もともとは10㎝程の段差があり、出入りの際に足を上げる必要がありましたが、これをフラットにすることにより、足元のつまずきを防ぎ安全に出入りが出来るようになります。
■扉の形状変更
元々の「開き戸」では浴室の出入り口付近で不測の事態が起きた際、ドアが開かず中に入れなくなるリスクがあります。それを「折り戸」もしくは「引き戸」にする事で、そのリスクを軽減します。
■浴槽またぎ高さの軽減
20~30年前の浴槽はまたぎ高さが大きいものが多く、出入りに負担がかかっていました。現在は各メーカーともまたぎ高さが低くなり、またぎやすくなっています。出入りの負担軽減と入浴中の危険防止に繋がります。
■手すりの設置
浴槽と洗い場の間に手すりを設置し、安心して移動ができるようになりました。収納棚はマグネット式でいつでも好きな場所に配置することが可能です。水栓器具も操作がしやすい形状となっています。
■床を滑りにくい素材に
従来の床は濡れると滑りやすく危険でしたが、滑りにくい素材へ変更され転倒のリスクが大きく軽減されました。
■改修後のご感想
今回の浴室改修後「家族全員が安心して浴室を利用できるようになり、とても快適になりました」とお言葉を頂きました。特にご高齢のご主人様は「浴室での不安が大幅に軽減され、入浴中のストレスも少なくなった」との事でした。
このように浴室のリフォームひとつをとっても沢山のポイントがあります。今回ご紹介したバリアフリー改修は高齢者や身体に不自由がある方だけではなく、誰にとっても便利で使いやすいという事と将来的に長くお使いいただく上でも重要な要素だと思います。
“マンションだから”と諦めることなく、ぜひ一度ご相談ください。一緒に理想を叶えましょう。
以上、北洲リノベーション盛岡支店スタッフでした^^